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エンタメに関するプレスリリース事例10選【作成時の5つのポイント】

書籍の出版イベント、芸能人を起用したCMなど、華々しい内容を配信するイメージのあるエンタメのプレスリリース。しかしその内容は似通った内容になってしまいがちで、情報の差別化に悩んでいる担当者も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事ではエンタメに関するプレスリリースのニュースバリューを高める事例10選と、作成時の5つのポイントを解説します。

エンタメに関するプレスリリース事例10選

エンタメにまつわるプレスリリースには、どのような切り口があるのでしょうか。

書籍の出版やイベント開催に関しても、各社様々な手法を使ってニュースバリューを最大化しています。ここでは、実際に配信されたエンタメに関するプレスリリース10の事例をもとに、そのヒントをご紹介します。

事例1.年間のランキングを発表する

年度末の3月や12月など、節目のタイミングで年間の傾向を発表し、ニュースバリューを最大化させましょう。

イーブック イニシアティブ ジャパンのプレスリリース

イーブック イニシアティブ ジャパンのプレスリリースでは、年末に1年の振り返りとしてランキングを発表しています。年末の振り返りニュースに取り上げられたり、ステークホルダーの目に触れる可能性が高くなるのではないでしょうか。

年末年始のお正月休みに利用者が伸びるサービスであれば、年末に合わせてデータを発表することをフックにネタを考えてみると良いでしょう。

参照:今年の1位はやはりあの作品!まんがで2020年を振り返る「総まとめ特集」をebookjapanにて開始!!

事例2.◯◯人来場、〇〇万部突破など数字を記載する

日々、たくさんの書籍出版やイベントのプレスリリースが配信されている中、情報が埋もれないようにするためには、数値化された実績で注目度をアップさせましょう。

秋田書店のプレスリリース

秋田書店のプレスリリースでは、タイトルに1000人が来場していることを記載。作品を知らなかった人にも、盛り上がりを認知してもらうことができます。

参照:クローズシリーズ生誕30周年イベントに約1,000人が来場!新曲初お披露目のCreepy NutsスペシャルLIVEは12/20(日)まで絶賛配信中!

事例3.MVPを発表する

費用や工数が許されるならば、毎年の恒例行事として社外の企業や人を巻き込み賞を企画・運営することもひとつの方法です。一方で、自社サービス内で独自のMVPを選定するなど、自社サービス内で完結させる方法もあります。

じげんのプレスリリース

じげんのプレスリリースでは、自社サービスのMVPを発表しています。業界のランキングでなく、自社サービスのMVPを発表することもひとつの方法です。

参照:「みん電占い」初!2020年度、年間MVP占い師が決定

事例4.トレンドの兆しがあるワードを入れる

次年度のNHK大河ドラマ、新1万円紙幣などトレンドの兆しが感じられるキーワードがあるならば、必ず入れるようにしましょう。

小学館の渋沢栄一の書籍出版に関するプレスリリース

小学館の渋沢栄一の書籍出版に関するプレスリリースでは、タイトルに「2021年NHK大河の主人公」と記載してニュースバリューの最大化を測っています。毎年NHKの大河ドラマや朝の連続ドラマ小説の題材は大きな注目を集めます。NHK以外でも、話題の兆しが見えているネタは、意識的にトレンドワードをタイトルに入れると良いでしょう。

参照:2021NHK大河の主人公、新1万円紙幣の顔はこの人!!学習まんが人物館『渋沢栄一』

事例5.◯◯が選ぶランキングを発表する

著名人や大きな賞レースだけが情報ではありません。書店員やユーザーなど、アンケート回答者を絞って独自性のあるデータを活用すると、ユニークな情報として情報開発できる場合があります。

TORICOのプレスリリース

TORICOのプレスリリースでは、書店員が選ぶオススメコミックに関するキャンペーンを実施し、独自の5作品を選定しています。

他にも、いまでこそ毎年注目されるようになった「本屋大賞」は2004年に新設された賞です。自社ならではの賞やランキングを思い切って作ってみてはどうでしょうか。

参照:【スキマ限定】 書店員が選ぶオススメ集英社コミックキャンペーン第1弾開催!

事例6.イベント開催地ごとに情報を配信する

イベントの開催地ごとに情報を配信して地元メディアでの露出を獲得する方法もあります。

1箇所だけでなく各地でイベントを開催する場合、開催地での注目も集めたいものです。そんな場合は、パルコのプレスリリースのように「大阪でファイナル」と書いたり、「○○県で初開催」など、開催地ごとのニュースバリューを出すと良いでしょう。

パルコのプレスリリース

さらに、このプレスリリースでは事例2でも紹介していたように、2.5万人という総入場者数を記載しています。実績数を記載することで、メディアやステークホルダーにイベントの盛り上がりをアピールすることができています。

参照:大人気の漫画家キューライスのテーマパーク型展覧会 総入場者数2.5万人以上を記録した『キューライス フェムフェムランド』ついに大阪で巡回ファイナル!

事例7.来年度の予測を発表する

トレンドの兆しと合わせて来年のトレンド予測を発表することで、競合よりも一歩進んだ情報の配信が叶います。

クックパッドのプレスリリース

クックパッドのプレスリリースでは、毎年年末に1年のトレンドと来年のトレンド予測を発表しています。振り返りの情報だけでなく、来年の予測も入れることでメディアで取り上げられる確率が高まるでしょう。来年の予測をするのは難しいですが、社会の動きを参考にしたり、専門家にコメントをもらってみることもおすすめです。

参照:クックパッド、「食トレンド大賞2020」と「食トレンド予測2021」を発表〜クックパッドの検索データや世の中の話題から選出、大賞は「ホットプレートごはん」〜

事例8.季節にあったアンケート結果を発表する

実数値のランキングだけでなく季節にあったイメージを聞くなど、季節性のあるトピックスを作ることでプレスリリースのネタを作っている事例もあります。

NEXERのプレスリリース

NEXERはクリスマスに合わせて、クリスマスを一緒に過ごしたいお笑い芸人ランキングを発表しています。季節に合わせたランキングは、情報番組の冒頭などで利用されることもあります。自社サービスと関連のある季節イベントに絡めてアンケートを取るなど工夫してみましょう。

参照:男女900人が選んだ!クリスマスを一緒に過ごしたいお笑い芸人ランキング

事例9.発売日・開催日に季節性を組み合わせる

商品の発売、イベントの開催時には、一方的な情報を発信するのではなく、なぜ今のタイミングで発売するのか理由をタイトルに入れることもおすすめです。

ぴあの書籍発売のプレスリリース

ぴあの書籍発売のプレスリリースでは「年末年始はおうちで焼酎を楽しもう」という年末年始の巣ごもり消費を意識したタイトルになっています。このように、なぜこのタイミングで発売・開催するのかという理由をタイトルに入れると、ニュースバリューが高まります。

参照:今年の年末年始はおうちで焼酎を楽しもう! 定番から新鋭まで176銘柄を紹介、奥深い焼酎ワールドへようこそ『おとなが愉しむ 焼酎の世界』本日発売! ~セブン‐イレブン セブンネットショッピング限定~

事例10.トレンドキーワードをタイトルに盛り込む

流行語大賞にノミネートされたキーワードや、SNSで話題になっているキーワードに関係がある話題の場合は、意識的にトレンドキーワードをタイトルに入れると良いでしょう。

ワン・パブリッシングのプレスリリース

流行語大賞が発表された直後は、そのキーワードに沿ったネタをメディアが探している可能性があります。ワン・パブリッシングのプレスリリースでは、ユーキャン新語・流行語大賞2020のトップ10にも入った「第4次韓流ブーム」というキーワードをタイトルに入れています。

大賞受賞のキーワードだけでなく、ノミネートされただけでも注目度が高まります。関連するネタでプレスリリースを出す場合は、キーワードを取りこぼさないようにしましょう。

参照:読者の半分以上は、活字離れが進む10~20代!韓国文学の人気により、出版業界にも【第4次韓流ブーム】が到来中

エンタメに関するプレスリリースを作成するときの5つのポイント

実際にプレスリリースを書く場合、どのような点に注意すればよいのでしょうか。ここでは、エンタメに関するプレスリリースを作成する際のポイントを5つ紹介します。

ポイント1.著名人の名前を出す

著名人を起用したCMや企画の場合は、俳優やタレントなどの名前をタイトルに出したり画像で利用するなどアピールをすると良いでしょう。タレントの名前や画像の使用範囲に関しては、予め契約内容を確認しましょう。

ポイント2.動員数や販売数などデータを入れる

メディアにとっても、初めてみるイベントや商品の注目度は伝わりにくいもの。

話題にする商品やイベントが、どのくらい盛り上がっているのか、注目度がわかる指標を入れましょう。数字が入っていることでニュースバリューを第三者視点で確認できます

ポイント3.トレンドワード、季節性を入れる

ヒットの兆しやトレンドになっているキーワード、季節性を盛り込みましょう。季節のネタを探しているメディアの目に留まる可能性が高くなります。

季節のトレンドワードも、どのようなキーワードでメディアでよく露出しているのかをリサーチすると、より効果的なキーワードを見つけられるのではないでしょうか。

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ポイント4.独自の調査データを出す

季節にあったデータや自社ユーザーならではの調査データアンケート結果盛り込むなど工夫することで、独自性を確保しましょう。

似たような時期に同じような内容のプレスリリースが他社から出ることがないよう、自社だからこそ出せる情報を発信するように心がけましょう。

ポイント5.イベント開催地ごとに情報を発信する

イベントが開催される地域メディアでも話題になるよう、エリアごとに情報発信を行いましょう。その際、動員数がわかる場合は累計実績や昨年の実績を記載するなど、注目度を表す数字を入れるとニュースバリューが高まります。

エンタメのプレスリリースはトレンドや実績でニュースバリューの最大化を

日々、有名人やタレントを起用した注目度の高い情報が配信されるエンタメのプレスリリース。各社のプレスリリースに埋もれないようにするためには、まず読み手の目に留まる工夫が必要です。

「数値化する」「トレンドワードを入れる」「独自のデータを入れる」など、本記事で紹介したポイントを元に、プレスリリースを工夫して作成してみてはいかがでしょうか。

エンタメ関連のプレスリリースの事例と作成ポイントに関するQ&A

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この記事のライター

永井 玲子

永井 玲子

東京・大阪でメディアリレーションを行う関西在住の広報パーソン。新卒でルート営業、2社目に入った会社で未経験ながら広報をゼロから立ち上げ、広報キャリアをスタート。2021年からフリーランス。自分が良いと思った「地方」の人・物・サービスを応援するために広報をやっています。日々頑張っている全国の広報パーソンが正しく評価されるよう、PR TIMES MAGAZINEで想いを紹介したいと思います。

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