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シーズン商品はブランドらしさとパッと見画像が差をつける!「バレンタイン」のプレスリリース事例

チョコレートの香りが街に漂うような2月。2月の一大イベントといえば、バレンタインですよね!バレンタインはPR TIMESでも、配信者のみなさんが工夫を凝らしたプレスリリースでいっぱいになる時期なんです。

そこで今回は、はじめてバレンタインリリースを書く方にも、バレンタイン以外のネタを使ってプレスリリースを仕掛けたい方にも参考になる事例をPR TIMES MAGAZINE編集部がピックアップしてみました。

今回は2019年2月に注目を集めた、株式会社グレープストーンさんのバレンタインに関するプレスリリースについて、紐解いてみたいと思います!

◆株式会社グレープストーンさんのプレスリリース

スイーツじゃないみたい!可愛すぎる新ブランド「TOKYOチューリップローズ」のチョコレートが、バレンタイン期間限定で日本初登場。

徹底したクリエイティブのこだわりがGOOD!株式会社グレープストーンのバレンタインプレスリリース

株式会社グレープストーンのバレンタインギフト

今回の注目事例は、株式会社グレープストーンさんのプレスリリース。株式会社グレープストーンさんは百貨店を中心に展開する洋菓子ブランド「銀のぶどう」やバームクーヘン専門店「ねんりん家」など数々のスイーツブランドを展開する老舗のスイーツメーカーです。

1978年に創業し、今も多くの人々に個性溢れるスイーツを届けられています。そんな株式会社グレープストーンさんが今回プレスリリースとして紹介したのが「TOKYOチューリップローズ」のバレンタイン限定チョコレート。

2018年12月27日に配信されたにも関わらず、配信日直後からスマートフォンやモバイルからの閲覧が特に多く、バレンタインデーまでSNSをはじめとした拡散により高いPV数を維持しました。

https://twitter.com/dokubana__3/status/1085500872103059456

PRTIMES MAGAZINE編集部のピックアップコメント

編集部Aさん「リリースの文章を読まなくても、画像から心を動かされる点が素敵です」

編集部Bさん「確かに、プレスリリースを読んでいてテンションが上がります!」

編集部Cさん「商品も沢山載っているので、どんなバレンタインギフトにしようかな〜と思わず選んでしまいます!」

このプレスリリースの人気の理由を紐解いてみたところ、

  1. ビジュアルのクリエイティブへのこだわり
  2.  旬のトレンドや「限定」などのキーワードを上手に使いこなしている 
  3.  読者の興味を持たせるプレスリリースの書き出し

の3つのポイントが見えてきました。

GOODポイント1:ビジュアルのクリエイティブへのこだわり

「TOKYOチューリップローズ」のバレンタイン限定チョコレート

まず、お手本になるのがこだわりの画像素材。リリース内には10点の画像が使われており、実際にダウンロードできる画像として15点が用意されています。

実はこのダウンロード素材が充実していると、忙しい記者の手間を省くことができるとても親切なプレスリリースになります。

掲載・転載先メディアによっては1つの記事で最低10点以上使用のような編集レギュレーションを持っている媒体もあるのです。メディア関係者が「いざ、ネタを取り上げよう」という時に素材が揃っているとスムーズにニュースに活用できますよね。

また、このプレスリリースの画像では、それぞれが同じカットでなく、基本のブランドロゴ画像や商品ごとに作り込んだテーマ画像、ブランド画像と工夫を凝らした画像素材が用意されています。

新商品のメインビジュアルのパターンも複数用意されているので、メディア側が媒体のカラーに合わせて画像を選ぶこともできますね。スイーツの魅力が伝わりやすいよう、どの画像にも情報を上手にまとめられています。

ちなみに、メイン画像の設定にも面白いポイントがあります。OGPにも設定されるメイン画像ですが、実はリリース本文内では1度も使用されていません。シェアされる時のことも考えて最適な画像がセレクトされているのは、見習いたいポイントですね。

これくらい丁寧に用意されたリリースに出会うと、目にした人が読者やフォロワーに伝えたいという気持ちにつながるのではないでしょうか。

GOODポイント2:「バレンタイン」の旬KWを活かしてブランドを語る

GOODポイントは魅力溢れる画像だけではありません。非常に多くのプレスリリースが配信されるバレンタインというキーワードを使ってブランドを上手に表現しているのも見習いたいテクニックです。

数あるプレスリリースのネタの中でも人気の旬キーワードであるバレンタイン。「友チョコ」や「ギフト」など、バレンタインに関連するワードは多くのプレスリリースでも使用されます。

ここからさらに一歩、ブランドらしい情報の丁寧さや概念、想いの表現などの情報を網羅しているかどうかがトレンドを使ったプレスリリースには大切な点。配信数の多くなる旬なトレンド商材のリリースでは、トレンドだけでなくブランドを意識した内容を盛り込んだり切り口を変えていくと他と差別化ができ、より印象に残るプレスリリースになりますね。

同社のプレスリリースでは、定番の「ご褒美チョコ」や「ギフトチョコ」、「サプライズ」といったワードを織り交ぜつつ、ブランドの魅力を言い換えた「ショコラの花園」のような一言コピーをはじめ、商品ごとの説明から販売店舗に至るまで丁寧に情報がまとまっています。

GOODポイント3:読者に興味を持たせるプレスリリースのタイトルや書き出し

このプレスリリースのタイトルを見ると、商品名やバレンタインといったキーワードでなく「スイーツじゃないみたい!」が選ばれているのに違和感を持った人もいるのではないでしょうか?

一人称の驚きから始まるタイトルに目を惹かれ、その後にも「期間限定」や「日本初」と思わず気になってしまうようなワードが上手に組み合わされています。

さらに見習いたい丁寧なテクニックは、プレスリリースの書き出しにも。すでに確立している同社のブランドである「銀のぶどう」や「ねんりん家」などのキーワードから書き出すことで、「あのブランドをやっている会社の新しい商品か」という認知を、一文でとることができています。

新ブランドの発表リリースは、メディアに注目されやすいトピックスのひとつである一方で、新しさ故にブランド名だけでは、パッと見たときにピンとこないことがあります。

「株式会社◎◎は・・・」と、社名で書き出すのが王道ですが、読み手や自社ブランドのファンの気持ちを想像した、細やかな配慮があると素敵なプレスリリースになりますね。

メディア、そして生活者に安心して情報を活用いただくため、日本初や最安値等の最上級表現(最上級表示)は客観的根拠の併記を必須とする規定を定めています。 ご執筆の際はご注意ください。

(2022/6/16新設)日本初や最安値等の最上級表現

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いかがでしたでしょうか?

バレンタインに限らず、自社のプロダクトやサービスでシーズンフックを一層盛り上げることができたら、とてもワクワクしますよね。

プレスリリースの書き出しや、情報の網羅性は、今日から試してみることのできる基本的なテクニックです。ぜひ皆さんも、トライしてみてくださいね。

<編集/鈴木 碩子>

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この記事のライター

名越 里美

名越 里美

PR TIMESの人事本部長。PR TIMES MAGAZINEの立ち上げチームの1人。MAGAZINEの力で「PRの民主化」に一歩ずつでも近づけるよう、裏側から変わらず見守っていきます。4歳息子とバトルする日々です(だいたい負ける)。あと、だいたいいつも走ってます。

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