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Twitterがバズった後にすぐ対応したい5つのこと&気を付けたいこと

自社のTwitterアカウントの運用は、もはや多くの企業で取り入れられている広報PR活動のひとつ。Twitterが持つ拡散力を活用し、いわゆる「バズった」状態を目指すものの、狙ってバズらせることは困難です。

一方で、狙ったわけではないツイートが何かしらの拍子に拡散され、急にバズることは少なくありません。では、突然バズった場合には、広報PR担当者としてどう対応するのがよいのでしょうか。

本記事では、自社のツイートがバズったとき、広報PR担当者が取るべき対応5つと、その際に気をつけたいことをご紹介します。

Twitterの企業公式アカウントを立ち上げた方、企業の中の人として運営されている方、公式アカウントの運営以外にも個人名を出して広報PRにTwitterを活用されている方々は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも、バズったとはどういう状態?

そもそもバズという言葉は、英語の「Buzz」に由来しており、流行っている、みんなが話題にしているという意味を持っています。

「バズる」という言葉は、もともとIT用語としてマーケティング業界を中心に使われていました。2005年あたりからIT業界以外でも使われるようになり、2017年頃からは一般的にも使われるようになった言葉です。

一般的にTwitterで「バズった」とされる基準は、1〜3日の短期間で、1万以上のリツイート数といいね数を獲得するのが目安。1万を超えるとWebメディアで紹介されやすくなり、拡散のスピードが増すため、リツイート数、いいね数が膨らみます。

また、普段のいいね数やリツイート数が1桁ほどのアカウントで、3~4桁のリアクションがある場合、小規模的にバズったという意味で「プチバズ」と呼ばれることも。

ひとつのツイートのインプレッション数が100万~1000万に達するのは多くのフォロワーを抱えていても難しく、「バズる」ことで実現される可能性が高いといえるでしょう。

こうした伸びをいち早く察知できるように、普段の数字を把握しておくことが大切です。

バズったあとの対応次第で、インプレッション数が変わる

バズったツイートは放置せず、すぐに何かしらの対応をすることが重要です。

予想どおりの「バズ」なら放置もひとつの策ですが、多くの場合は異なります。ツイートをさらに伸ばす方策、インプレッションが伸び続けることのリスクを軽減する方法などを考え、行動に移しましょう。

対応次第で、インプレッション数も、自社への印象も大きく変わります。

こちらは、地図データベースなどを提供する株式会社ゼンリンのツイートです。としまえんの閉園の際に「94年間 夢と笑顔をありがとう」との言葉とともに、周辺地図の画像をツイート。約1.4万件の「いいね」を獲得しました。

そのあと返信ツイートを添えることで真心を伝え、さらなるリツイートを獲得しています。

Twitterでバズったときに、すぐ行いたい5つのこと

ではTwitterでバズったあとには、どんな対応をすればよいのでしょうか。すぐに行いたい5つのことをご紹介します。

1.宣伝したいツイートをツリーに投稿する

1つ目は、宣伝したい情報をツリーに投稿することです。

Twitterでは、バズった投稿に宣伝したい内容をぶら下げてツイートする慣習があります。

新しい文面の投稿や過去の投稿をリツイートするほか、公式サイトやInstagramのリンクなどを投稿してもよいでしょう。

宣伝ツイートの数に決まりはありませんが、1投稿あたりの閲覧数を増やすためには、多くても5ツイートほどで留めるのがおすすめです。バズったツイートの効果で、宣伝した内容も閲覧されやすくなります。

こちらは、「パインアメ」を製造・販売するパイン株式会社のツイートです。感染対策を呼びかけたツイートが28万以上の「いいね」を獲得しました。バズったツリーでは「パインアメ」柄のマスクをアピールしています。

こちらは、「パインアメ」を製造・販売するパイン株式会社のツイートです。感染対策を呼びかけたツイートが28万以上の「いいね」を獲得しました。バズったツリーでは「パインアメ」柄のマスクをアピールしています。

2.プロフィール文章をチェックする

2つ目は、プロフィールの文章チェックです。

バズったツイートを目にしたとき、投稿主のプロフィールに移動して確認する場合も多くあります。その際、つながりたい対象に伝わる自己紹介、ガイドラインに沿った書き方、自社サイトのリンク付記などができているか、改めてチェックしましょう。

企業のSNSアカウント運営で気を付けたいガイドライン・ポリシーについては、以下の記事でも紹介しています。

3.固定ツイートの見直しをする

3つ目は、固定ツイートの見直しです。

この機会に、固定ツイートの見直しも行いましょう。今一番知ってほしい内容が固定されているかがポイントです。かなり昔のツイートが固定されたままになっていないか、バズったツイートからプロフィールを訪問した人に見せたい内容なのかを確認します。

固定ツイートがない場合は、バズったツイートの内容に関連する投稿をして、固定ツイートにするのもよいでしょう。

また、アカウントの運用コンセプトや目的、投稿者(中の人)のキャラクターに沿ったツイートかどうかを確認することも大切です。

4.過去の投稿をチェックする

4つ目は、過去の投稿のチェックです。リスク管理のために、ツイートがバズってからなるべく早い段階で実施できるよう意識しましょう。

過去の投稿までさかのぼって注目を集める「バズ」は、知名度向上とともに炎上のリスクも高まります。過去の投稿の中に、事業やサービスの趣旨から外れたものがないか、運用担当者の私的なツイートや、誰かを傷つける投稿がないか、できる限り昔までさかのぼって確認したいところです。

場合によっては削除したほうがよい投稿もあるので、バズったあとはできるだけ早く過去の投稿を整理することをおすすめします。

5.問い合わせ先をお知らせする

5つ目は、問い合わせ先を明記することです。

バズったツイートには予想以上のリプライ(返信)がつくため、重要な問い合わせが埋もれてしまう可能性があります。「問い合わせ先はこちら」「申込受付中」といった文言と連絡先を明記して、問い合わせを漏れなく受け取れるようにしましょう。

Twitterでバズったときに気を付けたい3つのこと

ツイートがバズることはあまりないため、その現場に直面すると焦ってしまいがちです。無理をして余計な投稿やミスをしてしまわないよう気を配りつつ、自社を知ってもらえる機会として、冷静に対応しましょう。

最後に、Twitterがバズったときに気を付けたい3つのことをご紹介します。

1.悪意のあるメッセージには反応しない

1万以上のリツイートで、インプレッション数は100万を超えることも珍しくありません。リツイート数、いいね数の伸びに比例して、悪意のあるリプライ、引用リツイート、DMが増える傾向があります。悪意のあるメッセージには、反応しないことが賢明です。

気になる場合は、悪意のあるキーワードや送信元のアカウントをミュート表示にするなどしましょう。ただし、これはポジティブなメッセージに目を向けるために行う作業です。相手を煽ってしまう可能性があるので、ブロックは避けてください。あらゆる批判をミュートすることも、企業としての姿勢が問われるため推奨しません。

2.バズ後に過剰にツイートしすぎない

バズったあとは、新規のフォロワーが数百人単位で増えることもあります。「自社のことを色々と知ってもらいたい」「この機会を使わなければ」などと、過剰にツイートするのは避けましょう。

あまりにツイートしすぎると、バズをきっかけにフォローしてくれた人と以前からのフォロワーが、煩わしさを感じて離れてしまうかもしれません。

1日で集中して投稿するだけでなく、数日にわたって小出しに投稿する方法もあります。過剰にツイートしないことを意識しながら、自社のアピールにとって、もっとも効果的な投稿の頻度や方法をひと呼吸おいて考えてみましょう。

3.元々いるフォロワーへの配慮を忘れない

どうしても新しいフォロワー向けのツイートが多くなりがちですが、バズる前から支えてくれていたフォロワーへの配慮も忘れないようにしましょう。

ツイートの内容が変わると、以前からのファンが離れてしまう可能性があります。バズに固執して、アカウントの性格や趣旨を見失わないようにする意識・配慮が必要です。

さらに、フォロワーにとって有益な情報とは何かを改めて考え、運用方針を整えていくことも大切。自社アカウントの強みを改めて考え直すよい機会にもなります。

Twitterでバズった後の対応

バズ直後の対応は速やかに、バズ後のアカウント運営方針はゆるやかに変えていこう

自分が運用を担当しているTwitterのアカウントがバズったら、まずは速やかに5つの対応を行い、リスク対応のため3つの点にも気を配りましょう。

バズの影響は最長でも3日間ほどといわれていますが、その間、常にポジティブな反応が返ってくるわけではありません。悪意のあるコメントには反応せず、元々いるフォロワーへの配慮を忘れないことが重要です。

同時に、バズ後の運営方針をゆるやかに変えていきましょう。

「せっかくの機会だから」と気負いすぎず、自社の個性や強みを活かした運用の姿勢を大切にしてくださいね。

<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>

自社のTwitterがバズったときの対応に関するQ&A

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この記事のライター

佐藤 杏樹

佐藤 杏樹

フリーのライター・編集者。PR TIMESに新卒入社しメディア事業部にてコンテンツ編集者・SNS運用・イベントなど担当。現在も執筆業に携わりながら広報・PRの仕事もしています。広報実務を通して得た知見や実践しやすい広報ノウハウ、最初に知っておきたい広報の基礎など、みなさまに分かりやすくお伝えします。

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