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新卒採用における採用広報7つのコンテンツ企画と事例35選

採用広報の役割は、自社を就職先として選んでもらうための関係構築です。企業のことを知ってもらい、興味・関心づけを行うことでエントリーを促進し、理解を深めてもらうなどして、ミスマッチのない採用、入社後の早期活躍につなげられるように、情報を発信します。

また、対象者は就職を検討している人に限りません。採用広報は、広告だけでは訴求しきれなかった潜在的な採用候補者に対するアプローチの役割も担います。

本記事では、新卒採用に焦点を合わせ、採用広報のコンテンツ企画と他社の発信事例を紹介していきます。

目次
  1. 新卒採用における採用広報が重要な理由

  2. 採用広報で発信したい7つのコンテンツ企画

  3. 採用広報のコンテンツ発信事例35選

  4. まとめ

  5. 新卒採用における採用広報のコンテンツ企画に関するQ&A

新卒採用における採用広報が重要な理由

まずは、採用広報の役割が重要になっている理由から見ていきます。これらの理由を踏まえ、後述のコンテンツ企画例を参考にしてください。

1.早まる就職活動の時期

通年採用を行う企業は少しずつ増えてきたものの、卒業年の4月入社を目指す学生が大半です。

「3月会社説明会開始、6月選考開始」という前提ですが、2024年卒の学生の就職活動を行うピークは例年通り3月で、実施率は8~9割前後。6月1日時点ですでに5割未満になっています。内定取得者の回答に限ると、3月中旬時点で約7割、5月1日時点で約5割、6月1日時点で約3割と、例年通り早めの収束が見られています。

就職活動実施率(全体)
引用:リクルート「就職みらい研究所 就職プロセス調査(2024年卒)2023年6月1日時点 内定状況」より
就職活動実施率(内定取得者)
引用:リクルート「就職みらい研究所 就職プロセス調査(2024年卒)2023年6月1日時点 内定状況」より

参考:リクルート「就職みらい研究所 就職プロセス調査(2024年卒)2023年6月1日時点 内定状況」

また、2023年卒の学生の8月時点の就活状況を見ると、複数の企業から内々定を得た学生が増加。同様に内々定後の辞退の割合も増加し、学生全体では前年比4.0pt増です。別データでは、2023年卒の学生の卒業時点の進路確定率は例年大きな差異は見られないことから、優秀な学生の早期獲得のための競争が激しくなっていることが伺えます。

採用意欲の向上と採用充足率の低下

若者の人口減少により、採用充足率は低下。採用意欲は向上しているものの、採用充足率0割の企業が前年比で3.1ポイント増加という結果になりました。

開始時期を早めて3月から面談を開始する企業も増えていますが、採用広報を積極的かつ継続的に行う重要性が高まっているといえるでしょう。

2.学生と企業との接点の拡大

近年、自社を就職先として選んでもらうための施策として「インターンシップ」「オンラインツール」の普及が挙げられます。

インターンシップは、業界や仕事に対する理解を深めてもらうことを目的に実施するもので、2000年以降多くの企業が取り組むようになりました。2024卒学生の「インターンシップ等の参加状況や参加後の意識など」についてのレポートによると、3月時点でインターンシップなどに参加した学生は9割を超えています。

参加時期の割合は、卒業年次前年の8月がもっとも高く、次に卒業年次前年の9月が高いことが判明。参加意欲が高い学生の増加傾向から、企業との接点が近くなっている現状がわかります。

参考:【2024年卒 就職活動TOPIC】3月時点でのインターンシップ等の参加割合は約9割

また、2020年以降にはオンラインツールの需要が高まったことで、学生と企業とのコミュニケーションが容易に。エリアにとらわれず、手軽に接点を持つことが可能になりました。

多くの企業が学生と接点を持てるようになった今、採用広報としては、より多くの学生に自社への興味・関心を持ってもらうため、ニーズの高いアピールが必要になるのではないでしょうか。

なお24卒学生を対象にした調査では、福利厚生に対して関心を持つ学生が多いことが判明。企業側の採用広報でアピールする際の強みとして「福利厚生の充実」が71.5%と最多になりました。

参考:マイナビ『2023年度(24年卒版)新卒採用・就職戦線総括』を発表

学生と良質な接点を持つことはもちろん、そのことを対外的に発信することで、積極的な採用活動を印象づけ、学生への新たな訴求につながるでしょう。

採用活動イメージ

3.学生が企業を選択するポイントの変化

学生が企業を選択するポイントとして、「安定している会社」の回答が増加しており、安定性を感じるポイントとしては、福利厚生や働く環境を挙げています。一方、同対象に対して行った企業志向(大手志向と中堅・中小志向)については、大手志向の割合がやや増加し、大手志向と中堅・中小志向はほぼ同水準となっています。学生が見ている安定性は、企業規模や経営状況の安定だけでなく、安心して働ける環境か、という点ではないでしょうか。

また、「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」というポイントでは、減少しているものの2位。入社後の配属先(勤務地・職種)に関する考え方に関する調査(※1)では、4割弱が「適性を見て会社に判断してほしい」と回答しており、やりたいを実現できる環境という点だけでなく、会社の研修やフォロー体制、キャリアアップ制度などが訴求のポイントになりそうです。

外部環境や教育体制の変化が大きく影響する、企業を選択するポイントは、見えづらい点だからこそ、企業からの公式な発信が重要になっているといえるでしょう。

企業を選択するポイント

マイナビ 2024年卒大学生就職意識調査
引用:マイナビ 2024年卒大学生就職意識調査より

参考(※):「マイナビ 2024年卒大学生就職意識調査」を発表
参考:「マイナビ 2024年卒大学生 活動実態調査(3月1日)」を発表

採用広報で発信したい7つのコンテンツ企画

採用広報のコンテンツは、発信することまで考えて企画するとよいでしょう。ここでは、企画例をもとに具体的にどのような発信をしていけばよいか見ていきます。

1.入社式・内定式

新卒採用のプロセスにおいてもっとも大きな催しであり、新卒入社の社員にとって一生忘れられないものとなります。また、これから就職活動をする学生が注目する催しのひとつです。

企業の代表や先輩社員たちがどのように社員を迎え入れているか。当日の開催の内容や様子はもちろん、人事担当者がその日にどれだけの想いを込めて準備を進めてきたかを伝えることは、学生やその家族にとって期待や安心につながります。

発信の際は、入社式や内定式で挨拶をした今年度の新入社員の声などを入れ、現在の活躍とあわせて伝えるとよいでしょう。

2.新卒採用エントリー受付開始/新卒採用サイトOPEN

新卒採用において、エントリーの受付開始やサイトオープンの発信は、その年の方針を伝える機会になります。どのような点を大切にしていくのか、例年と変わる点はあるのか、会社からのメッセージを伝えます。

また、採用の基準や面接の基準が新たに設けられたり、変更された場合はその内容に触れることで新卒採用に対する姿勢を示してもよいかもしれません。

3.新卒採用会社説明会

多くの学生に出会うきっかけとなるのが新卒採用会社説明会です。オフラインイベントが主流だったころに比べ、開催方法に幅ができ、訴求できる対象者が広がりました。

しかし、単に利便性をうたうオンライン開催ではニュースになりません。なぜ私たちの企業が、なぜ今、なぜ開催するのか。「なぜ」を含めた発表をすることで、メディア露出につながり、これまで知ってもらえていなかった学生に届けることが可能となります。

4.インターンシップ/内定者インターン

春夏だけではなく、秋冬の実施もあれば、一年を通して訴求の機会となります。単に開催の事実を発信するだけでなく、他社とは異なる「学生が得られるポイント」を訴求しましょう。

たとえば、「適性を確認できる、期間内に複数プロジェクトを体験」「チームでひとつのものを創り上げるワークショップ型インターン」「いち早く体験ができる大学2年生、高校3年生専用コース」のように、どのような学生に向けた企画か、参加することで何が得られるかを伝えることです。

また、内定者インターンは、受け入れ時期が次年の採用のタイミングと重なり大変な面も多いですが採用広報としては、訴求したい企画のひとつ。それでも受け入れる背景や想いと一緒に発信しましょう。

内定者は就職活動中の学生にとって、もっとも近い存在です。OB・OG訪問で得られる入社後のリアルとは別に、まだ学生である内定者はどのように就職活動をし、その企業を選んだのかを知ることで、企業の魅力や学生に期待することなどをより等身大で伝えることができます。

インターンシップに関するプレスリリースには、参加者や参加後に入社した社員の声があるとよりよいでしょう。

インターンシップイメージ

5.ハッカソン/選考直結セミナー

ハッカソン開催の発表は、対象の学生の応募につながったり、その職種の採用を強化していることを伝えるのに有効です。

また、開催後の結果を発表することで、どのような人が集まり、どのような人が求められているのかを具体的に伝えることができます。

6.募集職種・ポジションや採用条件の新設・変更

新たに募集する職種を設けたり、採用枠を広げること、採用条件の変更などは学生に届けたい情報のひとつです。

例として、以下のようなケースが挙げられます。

  • エンジニアの新卒採用は行っていなかったが、優秀な人材を育てるために採用枠を新設
  • 育児や介護などの家庭の事情による離職を防ぎ、ワークライフバランスに合わせた働き方ができるよう、転勤を伴わない地域限定社員の採用枠を新設
  • 首都圏など生活費水準が高いエリア配属に限りフレッシャーズ手当を増額

採用環境に応じた新設や変更によって、新卒採用の条件も一律ではなく、ある程度の幅が生まれるようになりました。スキルや経験、採用される地域や働き方、前述のハッカソン等の参加結果による場合などさまざまです。いずれの場合も発信の際には、新設、変更される背景を必ず入れるようにしましょう。

7.社内制度/福利厚生の新設・取り組み開示

求人情報の一部としてのみ開示されていることが多い社内制度や福利厚生。働き方や休暇、学びに関する研修や教育制度、近年では働く場所に関するものも多く新設されています。

ひとつ例を挙げると、育児・介護休業法の改正に伴うもの。段階的に施行されることで企業からは導入や宣言などさまざまな発信がされていますが、学生が知りたいのは、「どの程度活用されているか」「活用している人たちの意見はどうか」という点です。

実際に活用されている割合や活用している人の声を入れることで、入社後にどのように働くことができるのかがイメージでき、働く環境を知ってもらうことができます。

Pick Up!新卒採用における発信したい内容と時期

ここまで7つのコンテンツ企画例を挙げましたが、これらはあくまでもごく一部です。学生が知りたい情報や自社の取り組みを一年を通してさまざまな方法で継続的に発信していきましょう。

新卒採用における発信したい内容と時期の例
新卒採用における発信したい内容と時期の例

採用広報のコンテンツ発信事例35選

ここからは、実際にどのような発信がされているのか、発信のポイントはどのような点か、他社の事例を見ていきます。

1.入社式:小田急電鉄株式会社

  • 人材の確保・定着に向けた取り組み(初任給・賃金引き上げ、制度)を記載している
  • 同社ならではの入社式の企画、それに対する想いを記載している

上記二点を一緒に伝えることで、人材の確保・定着に対する本気の姿勢や従業員に対する同社の考え方がより伝わるものになるでしょう。また、入社式の写真は小田急電鉄ならではで、他社との差別化につながります。

小田急電鉄の人材確保・定着に向けた取り組み 私鉄トップクラスの新卒初任給へ引き上げ・若年層を中心に約30年ぶりの大幅な賃金引き上げ

2.入社式:サティス製薬

  • 入社式のコンセプトや開催の背景を記載している
  • 開催の様子を写真と一緒に掲載している

外部環境の変化があってもなお、企業の特性を活かした入社式を実現。ユニークな入社式の実施を発信するだけでなく、準備から実施当日までの様子が見えることでコンセプトや開催の背景がより伝わるものになっています。

新入社員が世界にひとつのハンドクリームを作りプレゼント!家族へ感謝を伝える入社式を、サティス製薬が実施。

3.入社式:Cheer

  • 企業のミッションに沿った入社式の開催背景を記載している
  • ユーモアのある企画内容と真剣に取り組む新入社員というギャップのある写真を掲載している

企業のミッションに沿ったユーモアのある企画というだけでなく、開催の背景など情報が充実。また、当日の様子が伝わる写真が複数あり、特定の場面だけを使用したいメディアも使いやすく設計されています。

新卒プレゼンツの入社式?!一生の思い出になるバラエティ入社式を開催!

4.内定式:H&K

  • 内定式の動画を公開
  • 動画レポートをキャプチャとともに紹介

2022年9月に行われた内定式の動画を公開し、新卒者に向けたアプローチを行っています。代表者の顔がわかるキャプチャやコメント概要がわかるシーンを紹介し、学生の注目度を高めました。

株式会社H&K|23卒内定式の動画を公開

5.内定式:カトープレジャーグループ

  • 開催している背景が充実している(入社前のエンゲージメント向上の部分)
  • 開催の目的を達成するために何をして、その詳細までわかりやすくまとめている

プレゼンテーションコンテストの詳細、採点項目などの詳細部分までオープンにしていることで、よりイメージしやすくなっています。また、「逆ドラフト制度」の説明によって、学生に対する想いや考え方が伝わります。

「カトープレジャーグループ」2年ぶりの内定式を開催 新卒内定者が考える沖縄観光を盛り上げる「アイデアコンテスト」と自らファーストキャリア先を選ぶ「逆ドラフト」実施

6.内定式:BUB

  • 自社らしさが表現されている
  • 会社の変化や現在の状況を記載している

会社の変化や現在の状況を記載していることで、なぜそのプログラム内容なのかイメージを持ってもらいやすいでしょう。

【地方創生のアウトドア会社】2023年新卒内定式「バブリンピック」実施!

7.内定式:中部国際空港

  • 採用内定者の人数、増加具合を明記
  • 若手社員のアイデアによるデザインを採用
  • 内定式の様子が伝わりやすいビジュアル

内定者数を明記し、コロナ禍から回復した採用強化についても触れています。若手社員が起案したパスポートデザインの内定辞令書など、ユニークな写真の数々が目を引くプレスリリースです。

中部国際空港株式会社をはじめとするセントレアグループ内定式を実施しました!

8.新卒採用(サイトOPEN):博報堂、博報堂DYメディアパートナーズ

  • 新卒採用に対する考えを記載している
  • メッセージ性のあるアイキャッチ画像を掲載している

学生がそのまま見ても想いが伝わる表現になっています。また、メッセージ性のある発信の先に、メッセージ性のあるサイト。さらに新卒採用に対する考えに沿った説明会情報を同時に訴求しています。

博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ、2023年度新卒採用サイトオープン

9.新卒採用(会社説明会):WILLCO

  • 説明会で聞くことができる内容や社内からの参加者を記載している
  • 代表自らの言葉でコメントしている

採用サイトのオープンも前日に発信しているのですが、この発信で興味を持った人が過去の発信も知ることができるようURLを記載しています。メッセージの一貫性と新卒採用開始を強化している姿勢が伝わります。

株式会社WILLCOが会社説明会を実施! 活躍中の社員が入社後の業務・キャリアを解説

10.新卒採用(活動開始):インサイトアカデミー

  • 募集の背景や学生への想いを企業からのメッセージとして記載している
  • 事業の説明に図説を使用している

図説と説明文をリンクさせ、視覚でも理解しやすくなっています。

【24年度新卒採用を新たに開始】インサイトアカデミー株式会社《グローバル人材育成特化型オンライン研修サービスを提供》

11.新卒採用(活動開始):みんなの銀行

  • 募集要件を企画書の提出にしている
  • 企画書の条件を端的にわかりやすくまとめている

企画書を通じて、企業への理解や入社後の業務イメージの解像度を高められるようになっています。

24年卒 みんなの銀行 新卒採用 “オープンポジション” 応募受付開始

12.新卒採用(活動開始):富士フイルムビジネスイノベーション(旧:富士ゼロックス)

  • 外部環境、会社の変化を詳しく記載している
  • 変化に伴う採用活動の方針を詳細に示ている

外部環境、会社の変化があることで、「より良い相互理解」方針に対する納得感が高くなっています。

富士フイルムビジネスイノベーション、新卒採用活動における情報の透明性強化への取り組みを開始。「より良い相互理解」 を大切にする採用活動基盤確立に向け24年度新卒採用を本格始動。

13.新卒採用(活動開始):グッドパッチ

  • 記念日にちなんでニュース性を出している
  • 採用に対する考えが記載されている

採用担当者自らの言葉で、採用に対する考え、選考を受ける人たちを取り巻く環境のことを綴っています。

10月1日はデザインの日。Goodpatchの24卒本選考が始まりました

14.インターンシップ:江崎グリコ

  • キャリアにつながることを重視している会社の考えを伝えている
  • インターンシップに参加して、入社した人の声を掲載している

インターンシップへの参加、活躍している先輩社員の声は、学生にとって何より信頼を得られるものです。会社の考えとインターンシップに参加した人の声がリンクしており、より説得力が増します。

2025年卒向け職種別インターンシップ募集を開始

15.インターンシップ:ヤマハ発動機株式会社

  • 志向や専門性に合わせた30のテーマを用意し、過去の実施例を記載している
  • インターシップにかける想い、採用担当者の想いをそれぞれ記載している

インターンシップと採用へのメッセージを分けることで、コンテンツへの興味関心がある人にも響く内容になっています。

2025年卒向けに製品開発、技術研究、DX推進などを体感できるインターンシップほか、新卒採用の情報公開を開始!

16.インターンシップ:大林組

  • 圧倒的スケールの大きさを写真で表している
  • インターンシップで得られることをわかりやすく写真と合わせて表現している

学生がこれまで踏み入れたことのない建築現場をできる限りわかりやすい文章と実際の社員を交えて、イメージしやすい内容になっています。

大林組 2025年3月卒業生向け、建築職「5Daysインターンシップ」を開催

17.インターンシップ:積水化学工業

  • インターンシップの特徴を簡潔にわかりやすく記載している
  • 実施の背景で会社の歴史と学生のこれからの未来を記載している

「実施の背景」「採用にかける想い」を近い位置に置き、学生への期待を記載することで、歴史ある会社ということだけでなく、これからの会社の未来をつくっていけることが伝わります。

積水化学 モノづくり領域のリアルを体感する機械系・電気系・情報系学生向け技術職サマーインターンシップを募集開始

18.インターンシップ:ミキハウス

  • 対象間口の広さを直接的に記載している
  • インターンシップのコンセプトと合致した採用担当者の想いを記載している

学生のときの経験・出会いに対する採用担当者のコメントは、インターンシップのコンセプトと合致していることでより強い想いとして伝わります。

「国境を越えるインターンシップ」グローバル市場を切り拓くミキハウスが海外渡航型プログラムの応募受付を開始

19.インターンシップ:NTTドコモ

  • どんな人を求めているかを序盤に記載している
  • 採用担当者の想いの中でも求めることを記載している

学生への提供したいGiveの部分と求めるTakeの部分を明確にすることで、お互いに多くのことを得られる機会へと角度を上げ、ギャップの軽減につなげています。

あなたが世界を変えていく。ドコモが最強のビジネス体験インターンシップを開催

20.インターンシップ:イーピーエス

  • イメージしづらい業界・業務内容に対して、丁寧に説明している
  • 先輩社員の声として就活時代から入社後のエピソードまで多く掲載している

学生にとって信頼を得られる先輩社員の声ですが、一文だけでなくさまざまなエピソードがあることで、活躍するイメージが一人のモデルケースがイメージしやすいです。

【イーピーエス】2025年卒向け「1day仕事体験」を夏季に開催

21.インターンシップ:ユニリーバ・ジャパン

  • 当日のコンテンツ内容や参加して得られるものを記載している
  • 対象、募集内容、スケジュールをわかりやすく記載している

新卒採用にあたり、時間をかけ長期的に取り組む姿勢が伝わります。また、タイトルに開催日程と対象を加えることで、そのニュースを探しているメディアや対象となる学生の目に留まりやすいでしょう。

ユニリーバ高校生インターンシップ 2022年8月22日(月)・23日(火)オンライン開催

22.インターンシップ:Yahoo! JAPAN

  • 調査結果を用いて比較することで高い価値を表現している
  • 企業の独自性を記載している

一般的な調査結果、自社の社員のデータを組み合わせて定量的に価値を訴求。また、定量的な数字と最上級表示のインパクトがあります。

Yahoo! JAPAN、91コース計約160名を受け入れる、過去最大規模の完全オンライン「就業型インターンシップ」のエントリーシートを受付開始

23.インターンシップ:豊田自動織機

  • インターンシップの目的を記載している
  • 参加者の声を記載している

「会社のイメージを変える」という目的、想いが担当者自らの言葉で記載されています。

社会課題を「新しい物流」で解決「2days秋冬インターン」10月より開催

24.インターンシップ(実績):ウィビッド

  • インターンシップの実績をオープンにしている
  • 制度の説明で会社の姿勢や入社後の環境を表現している

250名という実績があることで、信頼を訴求することができるでしょう。

株式会社ウィビッド、所属インターン生が累積250名を突破

25.インターンシップ(開催後):セーフィー

  • 実施されたコンテンツの詳細を図解を用いて説明している
  • 開催の背景や代表のコメントを記載している

新卒採用のエントリー受付開始に合わせて発信。参加者の様子を発信することで、対象となる学生に対し、会社や業務内容についてよりリアルに訴求できているでしょう。

セーフィー、2024年新卒学生を対象とした初の「サマーインターンシップ」開催

26.インターンシップ(開催後):ダイナム

  • 実施された際に使用した資料を掲載している
  • 学生に対する責任者のコメントを記載している

馴染みがない業界の場合、仕事内容を知ってもらえるチャンスです。最終成果発表会で出している資料はマーケット状況を想起でき、新しい対象に訴求できるのではないでしょうか。

ダイナムインターンシップ2022「課題解決プロジェクト」~長期インターンシップの最終成果報告会を実施~

27.インターンシップ/ハッカソン:LINE

  • 幅広く受け付けていることがわかりやすい
  • 募集内容がタイトルを見れば一目でわかる

募集枠の広さをシンプルに訴求。詳しく知りたい人に対しては、既存のオウンドメディアと連携することで、情報が得られるようになっています。

LINE、2022年夏のインターンシップ参加者募集開始のお知らせ 技術、デザイン、企画、セールス、4職種7コースで受付

28.ハッカソン:博報堂キースリー

  • ただのハッカソンで終わらない、数あるサポートをわかりやすく記載している
  • 審査員を明確にしている

サポートの厚さや審査員の記載など、単なる経験ではないハッカソンへの参加価値を伝えています。

博報堂キースリー、学生向けweb3ハッカソン「HR3 HACKATHON」を8月5日(土)から開催

29.ハッカソン:ソニーセミコンダクタソリューションズ

  • 開催にあたるテーマ・背景や参加して得られるものを記載している
  • 対象、募集内容、スケジュールをわかりやすく記載している

ハッカソンやセミナーについては対象者が学生とは限りません。タイトルに対象を加えることで、そのニュースを探しているメディアにも届きやすく、対象となる学生の目にも留まりやすいでしょう。

【高校生、大学生対象】「Sensing Solution アイデアソン・ハッカソン 2022」をオンラインで開催!

30.募集職種・ポジションの新設・変更:SmartHR

  • 代表取締役CEO自らの言葉で会社の想いが綴られている
  • 会社に対する期待を受け取り手によって想像させる募集の背景になっている

代表自らの言葉で綴られた募集の背景によって、成長を続ける会社と安定の両軸を表しています。また、来年度以降から新卒採用が強化されることがおのずと伝わります。

2024年度卒業・修了予定者を対象に「新卒採用0期生」を募集開始

31.採用条件の新設・変更:Sansan

  • 変更対象者への内容をわかりやすく記載している
  • 現就業者への対応を同時に記載している

大幅な条件改善を行うことでの話題性はもちろん、会社の成長に向けた対応ということを訴求しています。

Sansan、新卒初任給を年収560万円に引き上げ

32.採用条件の新設・変更:パナソニックグループ

  • 新卒採用計画の全体像を記載している
  • 変更点と新たな取り組みがわかるように記載している

発信するニュースをひとつに絞ることで、伝えたいことを際立たせています。より詳しく知りたい人に対しては、採用情報や社員のインタビューコンテンツなど、既存のオウンドメディアと連携し、情報が得られるようになっています。

各事業会社による職種毎の選考を新しく導入し、自立したキャリア形成を目指す 2023年度 パナソニックグループ新卒採用計画について

PickUp!採用にもつながる社内制度の発信

新卒採用に特化した内容ではありませんが、学生の方に向けてもメッセージ出来るよい事例を紹介します。

33.リカレント教育:LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン・ジャパン

  • プログラム内容を詳細に記載している
  • 参加者の声を記載している

対象者が明確なため、プログラム内容に納得感があります。

LVMHジャパン ラグジュアリー ファッション&レザーグッズ、ビューティー、ウォッチ&ジュエリー業界へのキャリアチェンジをサポート

34.社内制度:リソルホールディングス

  • 取り組みの目的と開始時期がタイトルでわかる
  • 端的にまとめた活動制度の概要

新たに発足した社内制度の目的をタイトルに明記し、企業としての取り組みがわかりやすいイラストも掲載。画像や動画も交えながら、活動の内容を端的に紹介しています。

リソルグループ、社内コミュニケーション活性化のため、2023年9月より「RESOLサークル活動制度」を発足

35.社内制度:マネーフォワード

  • 話題となるタイミングにすでに実施し、その詳細を公開している
  • 制度を活用した社員の声を反映している

制度がわかりやすくまとめられているだけでなく、制度を活用した社員の声も掲載し、働きやすさに対する安心材料を訴求しています。また、コンテンツ自体が独り歩きした場合にも、齟齬なく提供できる内容となっています。

従業員が妊娠や出産を安心して迎えられることを目的に「産休育休ガイドブック」を公開

まとめ

仕事の選び方が多様化し、働き手も不足。さまざまな理由で企業が求める人材の獲得が難しくなっている今、採用広報に対する重要性を感じている人事担当者や広報PR担当者は多いでしょう。

まず、就職活動の時期が早まっていること、学生と企業との接点が多くなっていること、学生が企業を選択するポイントが変わっていることなど、学生を取り巻く環境の変化を知る必要があります。

そして、入社式・内定式のような、多くの企業がすでに取り組んでいることや、募集職種・ポジションや採用条件の新設・変更、社内制度/福利厚生の新設・取り組みなど、発信をすることを踏まえ計画することで各企業のニュースになります。

本記事では、新卒採用に焦点を合わせて見てきましたが、新卒・中途、雇用形態問わず、すべての採用活動において採用広報は重要です。

自社の魅力やリアルを伝え、認知拡大や興味・関心づけ、理解を深めてもらうことで、エントリーの促進、ミスマッチ抑制、入社後の早期活躍につなげましょう。

<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>

新卒採用における採用広報のコンテンツ企画に関するQ&A

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この記事のライター

丸花 由加里

丸花 由加里

PR TIMES MAGAZINE編集長。2021年、PR TIMESに入社し、「PR TIMES MAGAZINE」、ご利用企業向けのコミュニティイベント「PR TIMESカレッジ」の企画・運営を行う。2009年に新卒入社した大手インターネットサービス運営会社では法人営業、営業マネージャーとして9年半、その後オウンドメディアの立ち上げに参画。Webコンテンツの企画や調査設計に携わる。メディアリレーションズを主とした広報を経て、現職。

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