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新商品のプレスリリースの書き方|盛り込みたい3つのポイント&配信事例5選【PR TIMESテンプレート】

「新商品」の発表は、BtoB・BtoC問わずあらゆる業界において、プレスリリース配信のよい機会です。これまでアプローチできなかったメディアや情報を届けられていなかった生活者へ、新商品のストーリーを届けられます。

本記事では、「新商品」についてのプレスリリースを書くときに盛り込みたいポイントや配信事例などを、PR TIMES社員の監修のもと解説します。

目次
  1. 新商品発表のプレスリリースを配信する3つのメリット

  2. 新商品発表のプレスリリースに必ず盛り込みたい3つのポイント

  3. 新商品発表のプレスリリース作成にあたり注意すること

  4. 新商品発表のプレリリース配信事例5選

  5. 新商品発表のプレスリリース作成の基礎知識

  6. POINT解説付き!テンプレートダウンロードはこちら

  7. 新商品の魅力が最大限伝わるプレスリリースを

  8. 新商品のプレスリリースの書き方に関するQ&A

新商品発表のプレスリリースを配信する3つのメリット

新商品の発表はプレスリリースを配信する絶好のチャンスです。では、新商品ならではのプレスリリースのメリットとは何でしょうか。ここでは3つのメリットをご紹介します。

メリット1.新商品というニュースバリューを活用してメディア関係者にアプローチできる

メディア関係者は「ニュースバリューがあるかどうか」という観点でプレスリリースを読んでいます。新商品には必ず、従来品とは違う「新しい」点=ニュースバリューがあるはずです。「何が新しい情報か」を整理して、配信の目的を明確にした新商品発表は、プレスリリースの格好の機会となりえます。また、過去の商品や付属品についても訴求するきっかけにつながります。

メリット2.他社との差別化を図れる

プレスリリースで新製品の情報を配信することによって、メディア関係者だけでなく生活者にも製品の魅力、他社との違いを伝えることができます。競合他社との性能やデザインの違いを伝え、発信の手法も差別化にこだわることで、メディア関係者や生活者は比較検討しやすくなります。読み手が、自社の商品の魅力を感じるきっかけにもなるでしょう。

メリット3.新商品を通じて、企業ブランドや理念を訴求できる

企業はさまざまな情報発信を通じて自社の理念やブランドを訴求し、生活者やメディア関係者、株主などのステークホルダーから認知や共感を得ていきます。

新商品発表のリリースにおいても、開発背景やそこに至った思いなどのストーリーに、企業理念やブランドの指針が表れるはずです。従来の商品とはまったく違う特性を持ったものであれば、新たな挑戦として訴求できるでしょう。商品のイメージやカラーを優先することの多い新商品のプレスリリースですが、事業活動のベースにある理念やブランドを伝える力もあります。

起点にすべきは、利益目標など企業都合の目的ではなく、企業として商品やサービスを通してどのように社会に貢献していくのか、どのような社会を創り上げたいと考えているのかといった点です。この点を忘れないように頭にとどめておきましょう。

新商品発表のプレスリリースに必ず盛り込みたい3つのポイント

では、新商品のプレスリリースを作成する際に必ず載せたい内容とはなんでしょう。こちらからは、必ず盛り込みたいポイントについてご紹介します。

ポイント1.5W2H(+展望)・画像を用いて商品情報を過不足なく伝える

まずは、5W2Hを用いてわかりやすく伝えることが重要です。詳しい特徴も大切ですが、まずは伝えるべき基本情報について過不足なく記載しましょう。加えて、「展望」を載せるとプレスリリースに深みが増します。

  • いつ(When)
  • 誰が(Who)
  • 何を(What)
  • どこで(Where)
  • なぜ(Why)
  • どうやって(How)
  • いくらで(How much)

また、画像の活用はとても効果的です。テキストの中で目を引くため視認性が高く、かつ文章だけでは伝えきれない商品のビジュアル、使い方などの情報を正確に伝えることができます。

文章と画像を交互に活用したレイアウトにすることで、メディア関係者にとっても記事化する際の企画構成が想像しやすくなります。画像は可能であれば5枚以上は取り入れることをおすすめします。同じ商品写真でも、商品単体のアップと引きの写真、人物と一緒に写したものなど、バリエーションを持たせるとよいでしょう。

ポイント2.メディア目線でニュースバリューとなる情報を選ぶ

メディア関係者は、「今その情報を社会に伝える必要があるか」という観点で情報の取捨選択をします。その新商品に、世の中に伝えるべき新たな情報があるかどうかを見ているのです。商品の特徴とともに、何が新しいのか、なぜ今必要なのかをわかりやすく記載し、メディア関係者の目に留まるようにしましょう。日々配信される膨大なプレスリリースに埋もれないよう、タイトルを簡潔にすることも重要です。

ニュースバリューとなる要素は、以下の9つのメディアフックから考えることができます。

  • 時流・季節性
  • 地域性
  • 新規性・独自性
  • 画像や映像
  • 話題性
  • 最上級・希少性
  • 逆説・対立
  • 社会性・公益性
  • 意外性

メディア視点でニュースバリューが伝わるよう、前述の「なぜ(Why)」を掘り下げていきましょう。

ポイント3.商品開発の背景やストーリー、今後の展望を記載する

新商品のプレスリリースでは、開発の経緯や解決したい課題をわかりやすく記載することが大切です。

  • 社会的背景や課題を提示
  • 問題提起
  • その解決策として新商品の開発に至ったことを説明
  • 今後の事業・商品展開についても紹介

といった流れで紹介すると、わかりやすくなります。もし今後も継続して取り組めるような課題であれば、これからの展望や次の取り組みについても、プレスリリースの後段に記載するとよいでしょう。

また、上記の客観的な情報に加え、開発や企画に携わった当事者ならではのストーリーを伝えることも有効です。当事者だからこそ伝えられる経験や思いが、より商品への理解を深め、共感を呼ぶこともあるでしょう。

ただし、客観的な事実と開発者の思いを紹介する部分は分けた構成にしましょう。混在していると、ミスリードしやすく、説得力のないプレスリリースになる可能性があります。それぞれをきちんと分けて記載することで、メリハリのあるプレスリリースにしましょう。

新商品発表のプレスリリース作成にあたり注意すること

プレスリリースを書くときのポイントを見てきましたが、同時にどのようなことに注意して作るとよいのでしょうか。こちらからは、新製品のプレスリリース作成時に特に注意したいことを紹介します。

1.「想い」だけを先行させず、客観性を保つ

企画立案から発売に至るまで、長い時間をかけて開発した商品への想いはひとしおでしょう。しかし、そうした気持ちが先行してしまい、商品の特徴が伝わりづらいプレスリリースになってしまっては本末転倒です。あくまで商品の名前や仕様など客観的な事実を先に書き、「開発に至った背景」「開発担当からのコメント」などの限られた項目に、思いを盛り込むようにしましょう。

また当事者としては当たり前のことでも、読み手はプレスリリースで初めてその商品について知ることもあります。客観的な視点で書けているかを複数人でチェックしつつ出稿するようにしましょう。

2.形容詞や誇張表現は避け、数値データなどの根拠を入れる

プレスリリースは、事実を正確に伝えることが重要です。形容詞が多い主観的な表現は避け、数値や統計などの根拠をもとに、市場・社会においてどのくらいのインパクトがあるかが伝わるようにしましょう。

例)
形容詞を用いた表現:おしゃれな、待望の、過去もっとも優れた、使いやすさNo.1
誇張表現:日本最大、史上初
客観的根拠:年間1万個を売り上げた、リピート率90%、顧客満足度80%

例えば、その商品が「史上初」であるのなら、「史上初」である根拠を記載します。外部のデータや「〇〇の領域で史上初」など、明確な根拠を提示するとよいでしょう。

形容詞を用いた表現はあくまで主観的なもの。人によって尺度が異なる言葉を選ぶと表面上の印象はよくなるかもしれませんが、商品本来のよさや素晴らしさを伝えることはできません。

また、さまざまな関連データや外部の情報を参照することで、第三者的な視点を忘れずに商品を開発しているということが伝わります。それらのデータを用いつつ、新商品が市場・社会において、どのくらいのインパクトを与えるのかが伝わるようにしましょう。

3.起承転結の「結」で、新商品を通じて見える未来を語る

新商品のプレスリリースでは、商品の概要を説明してから最後は将来の展望で結ぶ構成がおすすめです。未来に向けての展望をプレスリリースに記載することで、1回きりの発表にとどまらず未来に向けた活動となることが伝わります。

商品のプレスリリースでありながら、企業としてのビジョンにも最終的に言及することで、「今後もこの企業を応援したい」という新たなファンの獲得にもつながりやすくなることも。プレスリリースを読み直したときに、この部分が抜けていないか、伝わっているかどうか確認しましょう。

新商品発表のプレリリース配信事例5選

ここでは、実際に配信された新商品に関わるプレスリリースの中から、参考になるものをご紹介します。整理された簡潔な説明や写真や動画の効果的な活用など、各社とも工夫を凝らしたプレスリリースを作成しています。ぜひ参考にしてみてください。

事例1.アディダス ジャパン株式会社

  • 45秒の映像で新商品のデザイン・用途を端的に伝える
  • 複数画像をコラージュ風にまとめたアイキャッチ画像で、幅広い利用シーンを紹介
  • 商品単体の白抜き画像をアウターから靴の順に並べることで、色やコーディネートを想像しやすい構成に

参考:2023年春夏「adicross」冒険的なアウトドアスタイルにインスパイアされて登場常に自分らしくいたいゴルファーへ

事例2.株式会社SHICA

  • 本文よりもビジュアル重視の表現
  • 商品のパッケージデザインや色合いが伝わる美しい写真を採用
  • 白抜き写真とテキストを組み合わせた画像を複数枚添付することで、自社の雰囲気を伝えやすいレイアウトに

参考:「神聖なる自然と、都会の夜」3種類のお香&お香立がセットになった大人気スペシャルボックスから待望の新フレグランスが登場。

事例3.合同会社パラード

  • 商品特性・用途をキャッチアップできるわかりやすいメインタイトル
  • 商品開発に至った社会的背景と商品の特徴をリード文で簡潔に説明
  • 食欲をそそる商品画像をアイキャッチに用いることで、スクロールしやすく

参考:廃棄されやすい食材を再資源化し、美味しく食べられる商品へ!NIPPON和牛プロジェクト発 新商品『パイナップルパンバーガー』店頭販売開始

事例4.レキットベンキーザー・ジャパン株式会社

  • 商品の需要が高まっていることを伝える調査結果を付記
  • 客観的な調査結果を購買のフックとしている
  • 商品が3つ並んだ横長画像を挿入することで、少ない面積で効率的にラインアップを紹介

参考:毎日の手洗い回数がコロナピーク前から約1.5倍に増えた昨今。「薬用せっけんミューズ」は、新しい時代に見合った泡ハンドソープに生まれ変わります!配合成分と泡にこだわり*、約5年ぶりの大幅リニューアル!

事例5.株式会社ドロキア・オラシイタ

  • 食感を表すオノマトペを効果的に用いたメインタイトル
  • 新商品の断面がわかる写真を店舗情報よりも先に持ってくることで、先に「食べたい」と思わせる構成に

参考:“チーズケーキの革命”、ここから。2月15日(水)より、PABLOから“極上のふわとろ食感”「パブロふわとろスフレチーズケーキ」が新発売!

新商品発表のプレスリリース作成の基礎知識

プレスリリース作成で大切なことは、行動した人の想いを込めることです。しかし、見せ方にも工夫は必要です。どのようなプレスリリースにもあてはまる、プレスリリース作成の基礎知識は以下の通りです。

プレスリリース作成の基礎

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新商品発売のテンプレート

新商品の魅力が最大限伝わるプレスリリースを

生活者やメディアなどの相手に、企業としての思いを届ける。そのためのスキルのひとつとして、プレスリリース作成が挙げられます。

数え切れないほどのプレスリリースが日々配信され、インターネット上には多くの新しい情報があふれている昨今。受け取る側にとって正しい情報、知りたい情報と出会い、見極めることが必要になっています。

新商品や企業としてのメッセージを、誤解なく生活者などに届けることは、決して容易ではありません。相手にとってわかりやすく、魅力が伝わるプレスリリースを作っていきましょう。

<編集:PR TIMES MAGAZINE編集部>

【関連リンク】

新商品のプレスリリースの書き方に関するQ&A

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この記事のライター

吉田 優

吉田 優

2020年新卒でPR TIMESに入社。営業本部で様々な企業の広報・PRをサポート。2021年4月から「アクティブサポート担当マネージャー」として初めてプレスリリースを執筆するお客様へのサポートを中心に、カスタマーサクセスを担当しています。スポーツチーム・団体の広報・PR支援を行う「SPORTS TIMES」の責任者も担当。野球とビールとアイドルが好きです。

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