
「野菜フライ」の日
8月8日は「夏トマトの日」。今回は「夏トマトの日」の意味や由来を解説します。
また、「夏トマトの日」をきっかけに広報PR活動を行う効果やポイントと、関連の事例もご紹介。
広報やマーケティングネタを探している方、特に飲料・飲食業界の方はぜひ参考にしてみてください。
8月8日は「夏トマトの日」です。全国農業協同組合連合会岐阜県本部(JA全農岐阜)により制定されました。
8月上旬は夏秋トマト産地の出荷が全国的にピークを迎えること、トマトが鈴なりになった様子が数字の8に似ていることから8月8日を記念日に選定。夏秋トマトの消費拡大を目的としています。
夏のトマトは栄養価が高く、熱中症や夏バテ防止に効果があり、多くの生活者に馴染みのある食材です。新商品や新メニューを紹介するなど、飲食店や食品メーカーをはじめ、さまざまな企業の広報PR活動に活かしやすい記念日といえるでしょう。
記念日は、一般社団法人・日本記念日協会により認定、登録されました。
「夏トマトの日」は、メディアがトレンドとして取り上げやすいテーマです。プレスリリースを始め、「夏トマトの日」に関する自社の取り組みを発信することで、普段は接点が少ないメディアの目にも届く可能性が高まります。
特にSNSの場合、時節やトレンドにあった内容は、企業アカウントの投稿も受け入れられやすいもの。「夏トマトの日」をネタにした投稿は、ステークホルダーとのコミュニケーションを取りやすく、自社に親しみをもってもらえるきっかけになります。
自社プロダクトやキャンペーン、自社の取り組みなどを合わせて紹介することで、より自社のことを知ってもらえるチャンスが生まれるでしょう。
「夏トマトの日」をきっかけとした広報PR活動は、以下の流れで行うことが一般的です。
STEP1.「夏トマトの日」の由来や、意識調査などから情報収集を行い、今年の傾向を掴む
STEP2.コミュニケーションを取りたいターゲットやゴールを決める
STEP3.自社サービスやプロダクトと「夏トマトの日」をかけ合わせ、発信内容を検討する
STEP4.発信するコンテンツを作成する
STEP5.媒体を選び情報発信する
特に、メディア関係者に届けたい場合はプレスリリースの配信がおすすめです。生活者とカジュアルにコミュニケーションを取りたい場合はSNSを活用するのもよいですね。
トレンドキーワードを元に、広報PR活動に落とし込む詳細は以下の記事からご確認ください。
「夏トマトの日」を具体的にどのように広報PRに活かすのか悩む方も多いでしょう。
次に、これから「夏トマトの日」に関するイベントやキャンペーンなどを検討する際の参考になる事例と、GOODポイントを紹介します。また、記念日に関した事例ではないものも、今後「夏トマトの日」を広報PR活動に活かすうえで参考になるでしょう。
乾燥野菜商品の販売を行う株式会社Agritureは、ベジタリアン対応が必要な場面で活躍する「野菜出汁用ドライトマト」の取り扱い開始をプレスリリースで配信しました。「トマトの端」をアップサイクルして加工したものです。
プレスリリースには増加するインバウンド観光客に対し、日本でのベジタリアン対応が十分でないことに言及。その解決策のひとつとして「出汁用ドライトマト」が活用できるとし、商品の特徴を紹介しています。水出しや煮出し、野菜味噌にするなど具多的な活用方法に触れている点がGOOD。
記念日にちなんだ事例ではありませんが、社会課題と絡め発信された参考になるプレスリリースです。
参考:【植物性100%】野菜出汁にぴったりの「出汁用ドライトマト」をリリース
銀座で70年余りの歴史を持つ漬物専門店「おつけもの銀座若菜」は、JR品川駅構内・エキュート品川イベントスペース「マーケットスクエア」にて、期間限定ショップを展開することをプレスリリースで発表しました。
プレスリリースでは期間限定ショップのテーマとともに、トマトやトウモロコシなどの涼やかなお漬物商品が並ぶ画像を掲載。営業時間などの詳細を記した後に、「PICK UP商品」と題し、こだわりの商品を数点紹介しているのがGOODです。記念日に絡めた事例ではありませんが、販売商品の魅力が伝わる画像の載せ方などが参考になります。
参考:合言葉は『日本の夏、漬けています!』今年も「おつけもの銀座若菜」が展開する期間限定ショップが品川駅エキナカにオープンします。
大手食品メーカーのカゴメ株式会社は、「カゴメトマトジュース」ブランドより、旬の国産トマトを100%使用した「カゴメトマトジュースプレミアム食塩無添加」を数量限定で販売することを発表。
同社が開発したトマト「凛々子®」を契約農家で育て、本商品に使用していることをプレスリリースで紹介しました。契約農家が旬のトマトを収穫している写真から取り組みの背景が伝わります。社長・役員を含む社員が店頭に立って試飲イベントにも触れることで読み手の興味・関心を高めます。記念日にちなんだ発信ではありませんが、旬のトマトに関する広報PRの際に参考になる好事例です。
参考:畑からお届けする人気のトマトジュースが今年も数量限定で登場!2024年「カゴメトマトジュースプレミアム」8月6日発売
8月8日の「夏トマトの日」の意味や由来、また記念日に関連した広報PR事例を紹介しました。夏のトマトを扱っている飲食店や食品メーカーの方は、「夏トマトの日」を切り口に自社商品の魅力を伝えるよい機会になるでしょう。
お伝えした事例を参考に、ぜひ自社商品などと「夏トマトの日」をかけ合わせた広報PR施策を考えてみてください。
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