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公益財団法人日本ユニセフ協会
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ガザ危機「人質解放と即時停戦を」ユニセフ事務局長、中東訪問を終え【プレスリリース】

公益財団法人日本ユニセフ協会

東エルサレムの病院を訪れ、保育器の中にいる赤ちゃんを見守るユニセフ事務局長のキャサリン・ラッセル。(パレスチナ、2024年4月15日撮影) © UNICEF_UNI555897_東エルサレムの病院を訪れ、保育器の中にいる赤ちゃんを見守るユニセフ事務局長のキャサリン・ラッセル。(パレスチナ、2024年4月15日撮影) © UNICEF_UNI555897_

【2024年4月16日 ニューヨーク/エルサレム】


ユニセフ(国連児童基金)事務局長のキャサリン・ラッセルは、2日間の日程でイスラエルとパレスチナを訪れ、以下の声明を発表しました。


* * *


私は、昨日と今日の2日間、激化する暴力が、依然として子どもたちに途方もない犠牲を強いている中東を訪問しました。

 

イスラエルでの初日、10月7日に子どもを人質に取られ、愛する人を殺され、家や地域社会を失うなど、筆舌に尽くしがたい暴力を経験した多くのイスラエル人家族と面会しました。

 

ガザで未だ人質として捕らわれているイスラエルの子ども、4歳のアリエルちゃんと1歳の弟クフィールちゃんの親戚は、「ふたりを、彼らの両親と共に返してほしいだけ。私たちは彼らをとても愛しています」と言いました。

 

解放された子どもの人質の家族は、明日何が起こるかわからない監禁状態の恐ろしさを語ってくれました。半年経った今も、未だにガザにいる愛する家族の安否を知らない、イスラエルの人質の家族もいました。これでは心の傷が癒えることも、立ち直ることもできません。

 

ラファにある避難所のテントの中で、父親と過ごす7歳のアミールさん(左)と2歳の従弟。母親はガザ北部にいるため離れ離れになっている。アミールさんは学校に避難したときに右脚を負傷し、あと数回の手術が必要な状態である。(ガザ地区、2024年4月14日撮影) ©ラファにある避難所のテントの中で、父親と過ごす7歳のアミールさん(左)と2歳の従弟。母親はガザ北部にいるため離れ離れになっている。アミールさんは学校に避難したときに右脚を負傷し、あと数回の手術が必要な状態である。(ガザ地区、2024年4月14日撮影) ©

11月に解放された後、イスラエル人人質の子ども何人かが診療を受けたペタフ・ティクヴァのシュナイダー小児医療センターのスタッフは、子どもたちが安心感を取り戻すまでの回復の道のりは長いだろう、と話してくれました。

 

イスラエル政府高官との会合は建設的なもので、ガザにおける恐るべき人道危機や、より良いアクセスを確保する切迫した必要性などについて話し合いました。人道支援従事者による絶望的な状況にある子どもたちの元へのアクセスを改善する、とイスラエル高官が担保したことを歓迎しました。私どもは、支援従事者と彼らが支援する子どもたちの安全確保とともに、この担保の確実な実施に期待しています。

 

2日目にはパレスチナを訪れ、東エルサレムを含むヨルダン川西岸地区にいる家族や当局者と会いました。長い間、家族や子どもの生活に深く入り込んできた恐怖と暴力が、この半年で著しく激化しているという悲惨な話を本人たちから聞きました。今年だけでも、パレスチナの子ども37人とイスラエルの子ども2人が暴力により命を落としています。

 

学校へ行くとき、毎日柵や検問所を通らなければならない子どもたちに会いました。11歳のときに初めて当局に拘束された男の子とも話しました。彼の兄弟は現在拘束されており、家族は居場所を知らされていません。

 

東エルサレムのアル・マカセド病院を訪れた際には、三つ子の赤ちゃんヌール、ナジュワ、ネジマちゃんたちに会いました。医師が言うには、母親は8カ月前に出産のためにガザからこの病院を訪れ、赤ちゃんはとても小さかったので、生き延びるためには保育器と特別な医療ケアが必要だったそうです。母親はガザに戻らなければならなかったのですが、その後戦争が勃発し、東エルサレムに帰ってくることができなくなりました。 母親は、赤ちゃんと再会する前に自分が死んでしまうのではないかと恐れています。

 

ハンユニセフの病院で、脚を切断し車いすに座る男の子。(ガザ地区、2024年4月8日撮影) © UNICEF_UNI556052_ハンユニセフの病院で、脚を切断し車いすに座る男の子。(ガザ地区、2024年4月8日撮影) © UNICEF_UNI556052_

同時に、ガザ地区では、子どもが1万3,800人以上亡くなり、何千人も負傷し、そしてさらに多くの子どもが飢饉の瀬戸際にいると報告されています。

 

ユニセフの職員も、戦闘の影響を被っています。多くの職員が、ガザで家族や友人、家を失っています。 200人以上の人道支援従事者が、他の人々の命を守ろうとして亡くなりました。

 

子どもたちが戦争を始めたのではありません。子どもたちは、戦争を終わらせることもできません。にもかかわらず、子どもたちは戦争の最も高い代償を払わせられます。すべての子どものために私は、紛争当事者に対し、イスラエルの人質をすべて解放し、ガザ地区で即時停戦を実施し、妨げのない人道的アクセスを容易にし、子どもたちに対するこれ以上の暴力を慎むよう強く求めます。

 

この数日間で、戦闘は瞬く間に地域全土に広がるのだということをあらためて痛感しました。いつでも、戦争は子どもたちに計り知れない苦しみをもたらします。私たち一人ひとりに、子どもたちの命を守るために全力を尽くす義務があるのです。



* * *


■ ユニセフについて

ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。 https://www.unicef.or.jp/

※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます

 

■ 日本ユニセフ協会について

公益財団法人 日本ユニセフ協会は、33の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/

 

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本社所在地
東京都港区高輪4-6-12 ユニセフハウス
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代表者名
赤松良子
上場
未上場
資本金
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設立
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