ブラザー、ラテックスワイドフォーマットプリンター「WF1-L640」新発売

サイン・ディスプレー用途向け大判プリンターで新たな産業印刷領域に挑戦

ブラザー工業株式会社

2024年3月28日 11時00分

ブラザー工業株式会社（社長：佐々木一郎）の国内販売子会社であるブラザー販売株式会社（社長：安井宏一）は、
屋外広告、各種ポスター、インテリアデコレーションなどのサイン・ディスプレー用途向けの大判プリンター、ラテックスワイドフォーマットプリンター「WF1-L640」を4月下旬に発売する。

ブラザーは、布に印刷するガーメントプリンターや業務用刺しゅうミシン、印刷した字や絵柄に金型を必要とせず箔を転写できる箔プリンターなど、小ロット・多品種の生産を実現する、オーダーグッズビジネスに適したコンパクトサイズの生産財を幅広いラインアップで提供している。このたび、ガーメントプリンターなどで培ってきた技術を生かして開発された、屋外広告、各種ポスター、インテリアデコレーションなどのサイン・ディスプレー用途向けのラテックスワイドフォーマットプリンター「WF1-L640」を4月下旬に発売する。搭載する自社開発のラテックスインクは、広い色域を表現し、表現豊かな発色を可能にしながら、屋外での広告物などに使える高い耐候性を持つとともに、水性インクであるため環境に優しく、飲食店や教育機関、医療機関などでも安心して使用することができる。ブラザーはインクジェットを核としたプリンティング技術を進化させ、その応用範囲を拡大することで、オーダーグッズビジネスをはじめとした産業用領域のビジネスを強くサポートするとしている。

＜利用シーン＞

製品特長

■ガーメントプリンターで培った高性能ヘッド

ガーメントプリンター業界で長年培ってきたプリントヘッド技術を進化させて、ラテックスプリンター用に高耐久のピエゾヘッドを新開発した。リアル1200dpiの高解像度と、3種類の異なる大きさの液滴を適切に打ち分けるバリアブルドット印刷によって、色域が広く高精彩な色表現と高度な色再現を可能にしている。

■水性顔料ラテックスインク

印刷はVOC(揮発性有機化合物)の排出量が少なく、人体に優しいラテックスインクを使用する。自社開発のインクは、人体や環境への配慮がなされていることを認証する環境ラベル「UL ECOLOGO ®」や「ULGREENGUARD Gold®」を取得【※】している。ラテックスプリンターは、ヒーターでラテックス(分散性ポリマー)を軟化させてから、硬化させることで耐久性塗膜を形成する。環境対応が求められる屋内の壁紙や、屋外で対候性が求められるカーラッピングなど幅広く対応できる。

■親切設計による高いユーザビリティ

直感的かつ操作しやすい7インチタッチスクリーン液晶画面を搭載。ユーザーガイダンスなども表示されるため、初心者でも安心して使用できる。インクは巻き取り機構のついた700mlの大容量インクパウチを採用することで、使用後に廃棄となる容器の削減に加え、インクを可能な限り最後まで使用できる設計になっている。